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Norway-1
from30 June-5 July '08
■世界で最も美しい航路へ
地中海から一気に北極海へぬけてノルウェーへ飛ぶ。クルーズの取材をさせてもらえることになった。そこはナショナルジオグラフィックで世界一美しい航路に選ばれたフィヨルドの航路。その南回りの出発点、キルケネス。北極圏を越えたヨーロッパの北の果て。
人間の生み出した近代文明が、本当に良いことなのか…
沿岸急行船・フッティルーティンの船上で、
本気で疑問に思ってしまっていた。
to diary 29 June
'08
Norway-2
from01 July '08
■北極圏は実は暖かい
バイキングの故郷であるノルウェーは雪に閉ざされた極寒の地で、そこに住めるのは荒くれたバイキングであるという感じのテレビを日本で見て育ったと思う。
はっきり言おう、そんなの嘘。
夏の北極圏はTシャツでも暑い。
一日中太陽の光が振り、植物は日本よりもどんどん育つ。半年雪が循環させた地中の栄養が大地や海を巡り、豊かな大地と海をもたらす。
バイキングの豊かさに唖然とした。

to diary 01 July
'08
Norway-3
from01 July '08
■アルプスが水中に沈んでる場所
フィヨルドというのは、氷河期に氷山によって削れた場所。それが沈下して海になっている。だからアルプスと同じ。マッターホルンやモンブランが半分水中に沈んでいる風景をイメージすれば、それがフィヨルド。
たぶんそんな風景を見た人は、箱船のノアの一家しかいないだろうけどね…
北極圏は夏陽が沈まない日々がある場所。
ここは神様の庭だと言われても、信じられるような風景が続いていた。

to diary 01 July
'08
Norway-4
from01 July '08
■ここは緑に囲まれたプロテスタントの国
北極圏を抜けると、夜がやってくる。といっても空は黄昏のまま朝を迎える。
夏の夕暮れがずっと続く…
そして湖のように穏やかな海と、溶けるようなシルエットのフィヨルド。どこにいても美しいノルウェーの風景だけど、オーレスンで見た空のグラデーションは忘れられない。
夜と夕暮れの狭間、あるいは光と影の間。本能的に、穏やかな気持ちにしてくれる自然の全てがある気がしていた。

to diary 01 July
'08